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『Angel Beats!』ユイ・『IS<インフィニット・ストラトス>』篠ノ之箒・シャル モノクロイラスト

シャナと同時期に描いていたイラスト。コンセプトはユイにゃんを強いられる『IS』の二人だったけど、後から見れば何をやっているのかよくわからないイラストになってしまった。イラストごとに必ず何かコンセプトを設けているけれど、それが受け手に伝わるかって難しいですよね。芸術の世界でもプロがプロを評価する時に見誤っている点も多いだけに、何らかの意図があるということを誰にでも直感でわかるようなイラストを目指したいものです。

で、まだ描き始めて間もないのに毛色の違う二作品を選んでしまったという選択ミスが敗因でしょうね。『AB』は好きだけど、『AB』はその時期は旬ではなかったから、『IS』を入れられてしまった。まあ、それだったら、『AB』を諦めて『IS』に統一した方がやりやすかったと思いますけどね。

でも、それなりに時間をかけた分、なんとかキャラの判別はできるようになりました。相変わらず手が小さいという指摘はありますが、これはこれでイラストとして完成できたから良かったです。 で、作業工程はシャナの時と一緒でアナログスキャン、GIMPで清書して色を付けるという作業。カラーで塗ったはずが、脱色させてしまってから元に戻せないという事態になったので、ちょっと焦りました。締切間近だっただけに、なんとか、髪の色で判別できるようにしました。

で、アナログスキャンした画像がこちら。

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まあ、無難ですね。でも、その当時はA4の用紙に頑張って骨格とかポーズとかをひねり出して、どうにか3人を1枚の絵に載せられたということで、個人的にはこのスキャンした画像が完成絵でも良かったです。むしろ、こっちの方が味があっていい気がする。この頃はいじればいじるほど、ダメになっていく傾向があったので、描き直す度に嫌になって辞めたくなりましたよ。しかも、スキャンした絵の方が絶対にいいし、自分で自分を超えられないという素人にありがちな辞める状況を作り出してしまったように感じます。とにかく完成させることがこのイラストの目的となっていました。

ユイの表情は個人的には満足なんですが、やっぱり、体の影の付き方が適当すぎてアレ。未だにどこに影ができるのか、しわができるのか、わかっていなかったりするので、昔の自分を責めていながら、今の自分が責められている気がして、自虐はほどほどにね。

問題はシャルなんですよね。どう描いても男になってしまう。いや、元々、美男子のシャルルとして転向してきたんだから、男っぽくなるのは当たり前に見えそうですが、確実に男だろって感じのイラストになってしまったので、なんとか暗い表情と輪郭を六角形にすることで打開。でも、実際のシャルはもっと面長なんですけどね。そうやると、必ず男に見えるので、これは苦労しました。

あと、箒は描きやすかった。胸が大きく髪型も特徴的でつり目にすればいいだけなので、さくっと描けました。目を瞑らせる必要はなかったかもしれない。むしろ、箒単体で描けば、こんな苦労もせずに済んだと考えるとなんだか勿体ない時間の使い方をしてしまいました。まあ、3人を1枚のイラストに描くという荒業が出来たという自信は残るので、これはこれで良かったのかも知れませんね。

清書して線画にしたのがこれ。

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やっぱりいま見ても、色塗らない方が良かったわ、これ。ユイにゃんはどんなひどく描いても目の輪郭がしっかりしていればユイにゃんに見えるからやっぱり楽だった。この調子で天使ちゃんも描きたくなってしまうけれど、あっちは無表情故に口元が難しそうだ。きっと描いたら長門と被る。

あとはGIMPの線が少しだけ綺麗になりました。基本、ざっと描いて、綺麗じゃない線を上塗りして消しゴムで消してを繰り返しているので、一つの線を描くのに何時間かかったかわからない。そういう意味では努力と時間の賜物だと言えるかもしれないです。今やったら確実に死にますわ。